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第23回教育(共育)講演会、百花プラザにて開催

第23回教育(共育)講演会を開催しました

第23回教育(共育)講演会、百花プラザにて開催

人と人がつながる社会のために
~ご近所のイチャモンから始まるコミュニティ再生~

於:百花プラザ
 

 10月28日、第23回教育(共育)講演会が岡山市西大寺の体験学習施設「百花プラザ」で開催され、会員・社員・一般の方を含め290人が参加。講師には大阪大学大学院の小野田正利教授を招き、「人と人がつながる社会のために~ご近所のイチャモンから始まるコミュニティ再生」と題してご講演をいただきました。Tシャツの上に唐草模様のジャケットというユニークな出で立ちで登壇。
 小野田氏は「私は学校とご近所さんの間に生じるトラブルに焦点を合わせて話をしますが、中小企業の皆さんは自身のお店や事業所に置き換えて話を聞いて欲しい」と語り、より身近な内容となりました。
 講演はホワイトボードにキーワードパネルを貼り、そこから話を広げていく独自のスタイルで、実際に起こった様々な具体的事例を示し、時には参加者にマイクを向けながら進みました。
 ご近所トラブルで特に企業が気を付けるべき課題は騒音です。騒音測定だけでは測ることが出来ない近隣の方々の社会的立場や心理的・精神的側面を原因として、騒音と感じることも多々あると語られました。そのトラブルはお互いの距離が離れている時に生じることから「学校が地域に迷惑をかけることがあっても、地域が学校に迷惑をかけることはほとんどありません。地域住民は24時間そこから離れることはできません。その地域にある以上、積極的に地域の行事等に関わり、地域の人達に先生や子ども達の顔を見せることで、地域との関係性を作ることが出来ます」と語られました。

 

 最後に、「クレームに対し反論するのではなく、一度グッと堪えて、『何故ですかね?』『何かあったんですかね?』ともう一度受け取る側に問い返すことで相手の本音を聞き、問題を拡大せずに対処していくかが大切です。このことは経営者の皆さんの仕事にも繋がると思います」と参加者に呼びかけました。
 エネルギッシュでユモア溢れる講演に、会場は笑い声が絶えませんでしたが、「人生の7割はクレーム対応」などの言葉に経営者や学校関係者は大きくうなずいていました。  

参加した方の主な感想

●小野田先生のパワフルなお話ぶりに、あっという間の九十分でした。ユニークな切り口で地域社会と学校との間の問題を解説いただきました。我々中小企業の中でも、経営者と社員さんとの関係にも通じるところがあるのではとも感じました。相手の思いも考えて、立場と価値観の違いを頭の中に置いて、それぞれの立場で折り合いをつけていくことが大事であることを学びました。

●子どもに関わる学校や施設がクレームの対象になる時代だということを、改めて認識しました。学校や保育園が迷惑施設と心得ないといけないというのはなんとも・・・。しかし、トラブルを大きくしない70%の構えで聞く等そうだなと思いました。「我慢しないといけないのか?」という思いで抗議してくる人に、こちら側だけの思いで対応していては、解決が遠くなると思いました。

●相手の背景を知る、当事者が話し合う、お互いを尊重する、人権を大切にすることが基本だと感じました。質問をされた方に「急ぐと失敗する」との言葉はとても重く受け止めました。生きることに通ずる内容だったと思いました。

●様々な立場の言い分をひも解きながら非常に分かりやすく共感しやすい講演でした。生きていく中で人と人との関わりは必要ですが、その中でトラブルが起こってしまうのは避けて通れないものです。お話をうかがい、重要な事は相手の立場やトラブルが起こっている背景には何があるのかを理解しようとする姿勢だと感じました。この講演をきっかけに、自然体でこのような姿勢になれるよう心がけたいと思います。この講演会を開いていただいた関係者の皆様ありがとうございました。

●トラブルは必ず起こるもの。ただ、その背景に隠されているものを見抜いていくことが大切。全くその通りだと思いました。こちらは全く悪くない、無理難題を言っているのはそちらの方であるという傲慢な姿勢が更に問題をこじらせていく。相手の話にしっかりと耳を傾けていく、そう心掛けたいです。

●当事者同士がきちんと面と向かって話をすること、相手の立場に立って冷静に考えてみることの大切さがよく分かりました。学校の問題を全て教師が解決するのではなく、当事者として子どもにも関わらせることが、早期解決だけでなく子どもにとっても、良い経験になるのではと思いました。

●声が大きく楽しい先生でした。「こどもの声がしない町は未来がない」は本当だと思いました。お互いに言い分はあっても、相手の気持ちにも寄り添い、認め合う事も大事だと思いました。

●学校現場や地域で起こるクレームには正解はなく主観問題であるため、話し合いというものが大切になることを深く考えることができました。クレームを受けた側が感情的になってしまっては、激化してしまう。気持を落ち着かせて「どうかされましたか?」「何かありましたか?」と言えるようにならなければならない。そう思える講演でした。


●学校は、家庭・地域との連携を図ることが求められています。より一層のつながりを持てるように、そして、相手の顔を見て話し合っていく大切さがよく分かりました。

 

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